二値論理から五値論理へ(論理学の飛躍)

初めに、今回は、「二値論理から五値論理へ(論理学の飛躍)」について述べさせていただきます。

ここで、二値論理は、一次元の空間で表されます。

三値論理もやはり、一次元の空間で表されます。

第三の値としては、「+1」(=第一の論理値)、「-1」(=第二の論理値)のどちらでもない「0(=ゼロ)」があります。

※第三の論理値は、ポーランドの数学者であるウカシェヴィッツの唱えたものです。

※実際に、ウカシェヴィッツの唱えた値は「1/2」(=0.5)です。

四値論理は、二次元の空間(=直交座標系)で表されます。

第四の論理値としては、「x」「y」のちょうど中間の値「x:y」(=x,yの両者が拮抗する値)があります。

第五の論理値は、この空間(=座標系)による表現自体を否定・拒絶するものです。

※つまりは、第五の論理値とは、二次元の空間上では表されないということです。

さて、これまでの話を例えを用いて説明すると、こうなります。

女性性や女性の存在を「x」(=第一の論理値)に対応させると、男性性や男性の存在は「y」(=第二の論理値)に対応させることとなります。

「0:0」(=第三の論理値)は性別決定以前の存在に対応します。

精子卵子の合体・融合(=受精)以前の存在。コンピューター用語でいえば「Null」(=未知,空虚)。

男女両性や両性偶有者の存在は「x:y」(=第四の論理値)に対応します。

※一個につき男女性が混在している存在。コンピューター用語でいえば「Unknown」(=不明,決定不能)。

※これは、確率やヴェクター(=ベクトル)によって表すことができます。

※確率で表せば「生まれてくる子供の確率的性別」となり、逆に、ヴェクターで表せば「生まれてくる子供の決定的性別」となります。

※前者は統計学的な属性となり、後者は代数学的な属性となります。

そして、性別を超越している、あるいは人間以外の存在は「??」(=第五の論理値)に対応します。

神やロボットの存在など。コンピューター用語でいえば「Inapplicable」(=適応・適合不能)。

最後に、一般には、三値以上の論理学の体系は「多値論理」と呼ばれます。

※ちなみに、三値論理は関係型データベースの基礎理論に組み込まれています。