集合における優劣の発生とその過程(あなたは「超人」?、それとも「神」?)

初めに、太古、人が人になる以前は「獣」でした。

ここで、獣と人を決定的に分けるのは、「二足歩行」とか「道具の使用」とか言われていますが、それらは飽くまでも「要因」と「(表層的な)結果」に過ぎません。

つまりは、獣と人を決定的に分けているのは「知能の発達」でしょう。

そして、知能の発達こそが「文明の誕生」や「文明の発展」を齎しました、

ここで、人は初めから人であった訳ではなく、やはり、ダーウィンの進化論(=ダーウィズム)に基づけば、人は初めに獣であった訳で、獣(=サル)の集団の中から突出して知能を発達させ、そこから「猿人」→「原人」という過程・プロセスを経て、「(現代の)人」になった訳です。

つまりは、知能の面において、人と獣の間には「優位と劣位の関係(性)」があって、初期の獣の存在がその知能を発達させて、他の獣類と「差(=レヴェル,level)」を付けていくうちに、その差が「違い(=ランク,rank)」となり、結果、優位と劣位の関係(性)が生じたという訳です。

さらにいえば、同じ人の集団の中でも、その差や違いはあるもので、同じ人同士でもIQ(=知能指数)が異なると、もはやまともな会話やコミュニケーションもままならないとされています。

中には、極めて特異で優れた能力を持っていて、世の中を変えてしまう者達も居ます。

それらの存在は、世の中では一般に「神」や「仏」などとされています。

それは、「釈迦如来(=仏教の開祖)」であったり、「菅原道真(=学問の神)」であったりする訳です。

したがって、知力や知能の発達具合によって、「獣」→「人」→「超人」→「神&仏」という図式が成り立つのです。

ここで、上の図式について説明すると、「獣」と「人」の間に優劣があって、同様に「人」と「超人」の間にも優劣があって、「超人」と「神&仏」の間にも優劣があるのです。

これを別の図式に置き換えると、「獣|人」(=自然的存在)、「超人|神&仏」(=超自然的存在)となり、大きく二つのグループに分けられ、それぞれの集合の中で優劣があるというものになります。

さらに、前者の「自然的存在」と、後者の「超自然的存在」の間にも優劣があることが分かります。

※さらにいえば、上に挙げた二つの集合の中の二つの要素は二項対立しているし、同時に、これら二つの集合同士も二項対立している。

※これは「ヘーゲル弁証法」に通じる。

ここで、巷では良く、有名人や芸能人を見ると、「あの人と自分たちは (存在の)次元が違う」という言葉や表現を耳にしたりしますが、まさにそういう事です。

つまりは、「差(=レヴェル,level)」の積み重ねこそが「違い(=ランク,rank)」となるということです。

※さらにいえば、違いの積み重ねが「隔たり(=ディメンジョン,dimension)」となる。

※ちなみに、「c」などのプログラミング言語における多次元配列は、コンピューターのメモリィ上では1次元の存在であり、ある(任意個の)要素の並び「配列A」を並べた「配列B」があり、さらに、配列Bを並べた「配列C」という具合に配列の次元が上がっていく。

※この考えは「六道」という釈迦如来の説いた考えに通じる。

終わりに、今回は、「集合における優劣(=ある種の二項対立)」と、「(それら要素間の)差や違い(さらには隔たり)」について解説しました。