座標系と男女性(性別を座標・ヴェクターで表すということ)

初めに、今回は、「座標系と男女性(性別を座標・ヴェクターで表すということ)」について述べていきたいと思います。

まずは、一次元の座標系を考えてみます。

1次元の座標系の両端には、プラス極(=+1)とマイナス極(=-1)があり、両者の間にはゼロ(=0)があります。

ここで仮に、プラス極を「男性(らしさ)」、マイナス極を「女性(らしさ)」としましょう。

では、ゼロはなにをあらわすでしょうか?。

答えは、男女性の「どちらでもない(=無性)」となります。

※あるいは、「積極的な保留」となります。

※日本の義務教育並びに高等課程では、ゼロはプラスとマイナスの「どちらでもない」ことになっています。

しかし、ここで問題が一つ出てきます。

それは、「両性(=両性偶有者)」の存在が1次元の座標系では表せないということです・・・。

ここで、座標系を2次元に拡張してみます。

すると、「男性(らしさ)軸」と「女性(らしさ)軸」上の成分が等しいヴェクター(=原点ゼロを始点とする45度の対角線)(=合成ヴェクター)は、男性(らしさ)と女性(らしさ)が拮抗して、ちょうど男女両性を表すことができるようになります・・・。

※これはコンピューター用語・プログラミング用語でいうところの「Unknown(=真偽不明,判定不能)」(=状況によって変動し得るということ)となりますね。

※あるいは、「消極的な保留」となります。

ところで、男性(らしさ)と女性(らしさ)のどちらかの成分が僅かにでも対極にある成分よりも多い場合に、その内の多い方の性別として決定する方式は、(ある種、)「代数的」であり、両方の成分がちょうど拮抗している場合に、(男女共に「五分五分の条件」で)乱数を用いて性別を決定する方式は、(ある種、)「確率的」な手法・解釈といえるでしょう・・・。

終わりに、男女の性別を完全な形で表現しようとすると、2次元の座標系(=ヴェクター空間)を必要とするということが分かりました。

※ちなみに、そもそも値がセットされていない未初期化な場合には、コンピューター用語・プログラミング用語でいうところの「Null(=無効な値)」となりますね。

※あるいは、「決定の拒絶」となります。