AI&コンピューターが心を持ちえない訳(機械の塊に霊魂は宿るのか?)

初めに、人間の意識や心には、様々な感情や感覚が生起します。

ここで、ロボットが人間の表情を読み取って、時に、人間を慰めたり、励ましたりといった演技はできます。

ロボットには、様々なセンサー(=人間の感覚器官の模倣物)が搭載されているので、感覚を疑似的に再現することもできます。

したがって、この果物は糖度が高いから「甘い」のだろうと推測をして、「甘い」という言葉を発したり、そういう反応はできますが、やはり、それは演技でしかありません。

なぜならば、そのセンシング(≒感覚)の先にある「クオリア」(=質感,感覚質)までは得られません。

では、クオリアとは何なのでしょうか?。

人間は、肉体の感覚器官を通じて刺激を取り入れて、それを意識や心の働きによって、様々な「感覚や感情」に置き換えます。それがクオリアです。

したがって、クオリアとは、意識や心の生成したものなので、意識や心の仕組みや働きを解明できない限りは、再現できない訳です。

しかし、意識や心の仕組みや働きを神経生理学や人体解剖学などの見地から、いくら研究してみても、人間の霊魂といった存在については分からないままです。

筆者個人は、霊魂の存在にこそ、(人間の)意識や心の秘密が隠されていると考えます。

最後に、コンピューターとは、機械の部品の塊なので、それに霊魂は宿りようがないし、意識や心が宿ることもないということでした。