有限のスケール(摩訶不思議なケーキ)

初めに、たとえば、(単位は無視するとして、)体積が10のケーキがあるとして、これを3等分するとなると、(あくまでも、)(計算上では、)ケーキ1個当たりの体積は「3.3333・・・(以降、無限に続いていく)」と無限に小数部が続いていきますが、現実には3等分できることから、この世界や宇宙は有限であることがわかります。しかし、3等分したケーキの体積の合計は「9.9999・・・(有限の桁数で終了)」となり、決して元の10とはなりません。なぜでしょうか?。

これは、ケーキをカットするという行為や操作自体が有限の精度・精密さでしか実行できないからなのと、ケーキをカットした時点で、カットに使った包丁などに、ごく微量ながらケーキの一部分が付着することで、元々の体積が小さくなっているということです。

※仮にどんなに高精度なレーザーを使ってカットしたとしても、レーザーの熱でケーキの(ごく微量ですが、)一部分は焼失します。

※'材料ロス'とは関係なく、"(対象に対する)行為や操作自体が、その対象を変化させてしまう"ということです。

したがって、正しい計算(=現実に基づいた計算)では「10≒9.9999・・・(有限の桁数で終了)」となり、ケーキをカットする前後で体積に変化があるので、決して両者の値は(完全には)一致しません。

※ちなみに、現代の算数や数学では、両者の値は一致するという見方・見解ですが、これは、この世界や宇宙が無限の精度で実現されている場合に限ります。この世界・宇宙には時間(の経過)というものがある以上、(およそ、なんらかの行為や操作の対象となり得る)ありとあらゆるものの存在が有限の精度で表されているということです。

※ありとあらゆるすべての行為や操作は、その対象に変化を及ぼさなければなりませんので、行為・操作自体は有限のプロセスでなければならないということになります。

最後に、"(この世界や宇宙では、)行為や操作の対象は(漏れなく)有限な存在であり、行為や操作は有限の精度・精密さでしか達成・実現されない、ということです。

※"有限の精度・精密さで・・・"、ということは、(当然にして、)(現実上の)誤差を発生させるということであり、(対象への行為・操作は、)対象のあり様・あり方を変えてしまうのでした。