神は果たして全能か?(それとも無能か?)

初めに、今回は、「神は果たして全能か?(それとも無能か?)」について述べていきたいと思います。

ここで、「神が全能である」ということは、この世界や宇宙の環境を動かす、あるいは変えることができるということになり、人間の意志までもコントロールすることができるということになります。

しかし、我々人間は、日々自らの意志で生活していますよね?。

※端的に言えば、神の能力は「全能と無能の間にあって、両者がバランスしている」ところのものです。

巷でよく聞くのは、「神(様)がいるのなら、どうしてこの世には不幸や災難があるのか?」という言説を聞きますが、神が(もしも本当に)全能であれば、加えて、人間にとって善良な存在であれば、人間にとって良いことずくめのはずですが、神が無能であれば、この世に生きる我々人間に(完全に)働きかけることができないので、ほとんどすべての出来事の原因や責任は人間側にあるということになって物事のツジツマは合います・・・(笑)。

※神は(ある時、)(ある程度は、)人間に働きかけることはできても、(自由意志を持つ)人間に対して、完全にものを言って聞かせる(=言いなりにさせる)ことはできないということですね・・・。

※「全能の逆説(パラドックス)」=「神は、神自身にも持ち上げられない石を作ることができるのか?」という問いについてですが、この答は、イエスでもありノーでもあります。なぜならば、神の能力は無限と有限の間にあるものなので、ある時にはこれが可能であり、別の時には不能です。つまりは、「神は、その石を作ったときは持ち上げられないのですが、その後には、その石を持ち上げることができる」ということになります・・・。

※なんとも屁理屈のような話ですが、これが現実なのでしょう・・・(笑)。