因果関係と相関関係(グラフは似たもの同士?)

初めに、改めて世の中一般では「因果関係」と「相関関係」が混同されているように感じます。

ここから、因果関係と相関関係の違いを分かりやすく説明します。

先ず、因果関係とは、二項ある内の一方が他方を生み出す、あるいは一方が他方に影響を及ぼすという関係(性)です。

例えば「降雨量と傘の売上の関係」です。

これは、(当然のことながら、)「雨が沢山降れば 傘が沢山売れる」というロジックです。

つまり、雨が降ることが原因となって、傘が売れるという結果に繋がるということです。

このことをグラフにすると、横軸(=x軸)に「雨量」を取り、縦軸(=y軸)に「傘の売上」を取ります。

※一般に、横軸(=x軸)に「原因」を取り、縦軸(=y軸)に「結果」を取る。

次に、相関関係とは、二項の両方が(同時に)互いに影響を及ぼすという関係(性)です。

例えば「ソースとスパゲッティの売上の関係」です。

これも、(当然のことながら、)「ミートソースとスパゲッティは同時に売れる」というロジックです。

※経済学では「補完財」という。

このことをグラフにすると、横軸(=x軸)と縦軸(=y軸)のそれぞれに、ミートソースとスパゲッティのどちらを取っても良いことになります。

※因果関係を表すグラフと比較して、グラフの読み取り方が変わるだけである。

※相関関係では定義上、二項の両方が初めに出揃っていなければならないことになる。

※二項ある内の一方が他方を生み出すのではないということである。

終わりに、因果関係と相関関係は、グラフにすると似たものになってしまうのも混同の一因ではないでしょうか?。