シュレディンガーの猫とウィグナーの友人①(実在性とはなにか?)

初めに、今回は、「シュレディンガーの猫とウィグナーの友人①(実在性とはなにか?)」について述べていきたいと思います。

これは巷でよく「シュレ猫」と呼ばれるシュレディンガーが構想した有名な思考実験です。

「ウィグナー」のほうは「シュレ猫」を拡張した実験です。

※これは、シュレ猫と実験装置を閉じ込めた部屋を、実験者の友人がのぞき込むというもので、友人自身もシュレ猫のいる部屋よりも大きな部屋に閉じ込められています。当の実験者は建物の外側にいて、扉を開けてから友人に実験結果を伝えてもらいます。

ここで、これらを拡張した実験を実際に行った結果があります。

その結果としては、「観測者によって、見える現実(=観測される事実)が異なる」というものでした。

※なんともショッキングですよね・・・(笑)。

つまり、「量子効果」「量子揺らぎ」「量子の重ね合わせ」などと呼ばれている現象は、我々人間サイズの世界でも起こり得るということがわかってしまったのです。

※正確には、「40キログラム」=「女性一人分の質量の物体」です。

先の実験によって、「(世の中で、)一体だれが見ている現実が正しいのか」という問題に突き当たってしまったわけですね。

結論からいってしまえば、世の中で起こる物事の多くは、我々のあいだで共通に認識して、了解できるのですが、どうやらこの宇宙では、互いに見聞きする(=体験する)物事が違っている場合が(多少なりとも、)あるということになります。

(すべての人の間で、)なにからなにまで、見聞きしている物事が違っていたら、人類の文明はここまで発展しなかったでしょうね。

※まずもってコミュニケーションが成立しないでしょう。

※それこそ人間の世界が「カオス」になってしまいますね・・・(笑)。

では、この宇宙には、「絶対の観測者」がいるのでしょうか?。

最後に、おそらくは、それが「神」であり、唯我論にも通じますが、そんな「神に近い存在の人間」がこの世のどこかにいるのかもしれませんね・・・。