虚数時間(実数時間以前の時間)

初めに、今回は、「虚数時間(実数時間以前の時間)」について述べていきたいと思います。

ここで、「虚数時間」とは、我々人間が日々体感している時間が「実数時間」だとすると、その反対の虚数の時間(=座標系上では、実数時間の軸と直交する軸上の時間)を指します。

※数学的にいうと、(大雑把ですが、)「複素数平面」の内、虚数に当たる部分です。

※ちなみに、これは、イギリスのホーキング博士が唱えたものです。

しかし、この世界や宇宙の誕生時において、実数の時間以前に虚数の時間があったと仮定しても、これをもって、世界や宇宙の誕生の謎に迫ることはできません。

なぜならば、この世界や宇宙の初めに虚数時間があったとしても、その「虚数時間以前の時間」の在り方・在り様については定義できていないからですね。

※「虚数時間以前の時間」がなかったとしてもです・・・。

最後に、(本質的には、)この世界や宇宙の誕生の謎に迫る際に重要なのは、「(世界・宇宙誕生時の)時間が、実数か虚数かを問う」よりも、「(そもそもの)時間の定義を明らかにした上で、時間とはなにから生じたのかを問う」べきではないでしょうか・・・。

ホーキング博士の主張によると、「虚数時間が、ある時、実数時間に変化・転化した」とのことです。

※ついでに、虚数時間を導入することによって、インフレーション時のシミュレーションを(ある程度、)(ある部分までは、)達成・実現できたとしても、「この世界や宇宙には最小の大きさ(=空間の容積)がある」と仮定しないかぎり、「特異点」の解消はできないでしょうね・・・。