過去から未来までを見通すということ(課題と問題の構造)

初めに、今回は、「過去から未来までを見通す」について述べていきたいと思います。

ここで、巷ではよく聞く、「未来から現在を逆算する方法」、あるいは、「未来からあるべき現在を導き出す」という主張や言説があります。

これは、"なりたい自分をまず想像してみることから、現在の自分の在り様・在り方を見出そうとする"ことです。

しかし、この方法論には盲点や欠陥があります。

それは、"現在から未来までが地続きになっている"ということ以前に、"過去から現在までが地続きになっている"からです。

つまりは、未来にあるであろう結果は、過去にあったであろう第一の原因がもたらしているということですね。

※「因果律」とは、問題の内なる構造の一部です。

※「問題の構造」とは、"因果律と、原因と結果の間に起こる「現象」を併せたもの"です。

したがって、"未来の自分を想像し、そこに向かっていくには、まず過去の見直し・振返りが必要となる"わけです。

※「過去の見直し・振返り」とは、物事の認識を時系列に沿って、過去にまで及ぼすことです。簡単にいえば、「過去に遡る」ですね。

そうすることなしには、(少なくとも、)(自分の)人生における「(ある種の)法則」や「経験則」は導き出せないからです。

人生における法則や経験則が不明のままですと、現在から先の未来までをも見通すことなどは不可能です。

※これは、「課題」の発見と言い換えてもいいです。

※「課題」とは、まず現状があり、未来における理想の形や姿との齟齬やギャップをいかに埋めていくのか、あるいは、これを解消していくのかということです。簡単にいえば、「目標の設定」ですね。

最後に、"法則や経験則を駆使することで、未来の(なりたい)自分につながる行動や振る舞いが見い出せる"というお話でした。

※これは、行動・振舞い的な「材料出し」ですね。

※人が、自らの行動や振舞いを決める手前の段階には、"問題を課題に変える"、その転換が起こるということがあります。「課題がクリアになる」ともいいますよね?。