物事の選択基準(意思決定のための評価システム)

初めに、今回は、「物事の選択基準」について述べていきたいと思います。

ここで、目の前のリンゴの山の中から、1個だけ選び取るとします。

リンゴを選び取る基準としては、「甘さ&香り」(=味)、「色&形」(=見た目)、「硬さ(≒重さ)&大きさ」(=噛み応え&食べ応え)、はたまた「瑞々しさ」などの基準が考えられますが、そのどれもが重要だとすると、評価の基準はすべて横並びとならざるを得ません。

※これが一番シンプルな「総合評価」の体系です。

※総合評価の仕組みを図示すると、正N多角形をなすレーダチャートとなります。

しかし、現実には、先に述べた基準は、その組み合わせについて相互に関連している場合もあり、なおかつ、選ぶ人それぞれにとっては、これらの基準の間で重み付けが違っていてもよいはずです。

※数式で表せば、「線形一次結合」となりますね。

※相異なる座標上の成分(=ベクトル)をそれぞれの重み付け(=優先度)によって、それらを単一の値にまとめ上げるということです。

※これは、「スコアリング」(=点数化)の基本的な手法です。

※つまるところ、"総合評価とは、「格付け,ランキング」の仕組み・手法"ですね。

最後に、また、万人にとって好ましい重み付けのバランスがあってもよさそうです。

※食事に関する人間の五感の働きについて分析・研究しないとわからないことですが。

※筆者は、料理家でなければ、ましてや生理学者でもないので、この辺りのことはよくわかりませんが・・・(笑)。