権威主義と前例主義(日本社会の弊害)
初めに、今回は、「日本社会の弊害」について述べていきたいと思います。
日本は今でも(明らかに)権威主義&前例主義に支配されています。
したがって、海外(=特に欧米)からの外圧や進化圧がかからないと目覚めないし動かない。
なんでもかんでも、その時代の権威を持っている人達におもねるし、なんでもかんでも、物事を前例に照らして、今までにない新しい物事にアレルギーを起こす。
※つまるところ、"世の中でなにが言われているか"ではなく、"だれがいっているか"のほうが大事なのですね。
※もっといえば、「横の関係」よりも「縦の関係」が大切。極めて社会全体が軍隊式になっているということです。
※日本の社会組織はつねに上意下達で、「右ならえ」で人々が動く。
バブル崩壊直前まではこの方式・やり方でもよかった。むしろそのほうが適していたのかもしれません。
しかし、時代も環境も変わり、個人が自ら物事について考え、吟味しなければならくなった。
いうなれば、社会全体で、個々の人達が批判的な精神や、批判的な思考を持たなければならくなっているということです。
しかし、日本人は自らの頭で物を考えるのが苦手だし、なによりも感情的になって物事を受け止める。
だから、日本ではなんでも人任せで、個人レベルから法人レベルまで、課題解決のオールインワンのソリューションが求められる。
※「なんでもお世話いたしますよ~」的な商売こそが繁盛するということです(笑)。
教育についていっても、親自らが自分の子供にものを教えるよりは、学習塾に通わせて、そこでなんでも手取り足取り、勉強の仕方を教えてもらおうとします。
※このばあい、学習塾が「権威的な存在」となっているということです。
最後に、昨今、この国は、海外勢、それも同じアジアの国々からも置いてけぼりを食っているようですが、それは突き詰めれば、自らの頭で考えることなく、なんでも教材やテキストに頼って、正解を得ようとする(非常に)安易な生き方が骨身にしみついてしまっているからでしょうね・・・。
※日本が決してアメリカに勝てない理由をいってしまえば、アメリカが自ら課題を発見して解決してゆく「開拓者&天才肌」だとすると、日本はそれに後追いする「追従者&秀才肌」だからです。
※だから、アメリカの「GAFA」や、中国の「BATH」のような先進・革新的な企業や存在は、日本では決して生まれないのでしょうね・・・。