順序性・優劣性②(個々の物事を取り出すということ)

初めに、"物事に順序性と優劣性を与える(および認める)"ということは、個々の物事が固有の数に対応するということでした。

ここで、個々の物事が固有の数に対応するのならば、個々の物事の全体を集合として捉えて、その集合から特定の物事を取り出すということが可能になります。

それというのは、物事が固有の数(=番号)によって識別されているからです。

したがって、物事に順序性・優劣性を与える(および認める)ということは、(事前に)物事を数え上げるという処理(や作業)が必要になることがわかります。

※言い換えると、固有の数(=番号)によって識別された物事を(任意に)取り出すことができるということです。

さらにここで、(これまでの話とは対照的になりますが、)個々の物事に順序性・優劣性を与えない(ないしは認めない)とはどういうことなのでしょうか?。

先に解答を言ってしまえば、"(すべての)物事を同列とみなす、あるいは同列に扱う"ということです。

つまりは、物事に順序性・優劣性が与えられていない(および認められていない)ということは、物事に順序・優劣が付いていないということであり、物事が固有の数(=番号)に対応しないということです。

最後に、したがって、個々の物事の全体を集合として捉えて、その集合から特定の要素(ここでは'物事')を取り出すことはできないということになります。

※言い換えると、物事が固有の数(=番号)によって識別されていないゆえに、物事を(任意に)取り出すことができないということです。

※(すべての)物事が同列であったならば、その集合から要素(ここでは'物事')を取り出すときは、常にアトランダム(=不特定かつ恣意的に)取り出すということになります。