分数の本質と利点

初めに、'分数'とは、小学校で習う通りに、"数や値の比"のことでした。

ここで、なぜ、数や値を比で表すのかといえば、例えば、体積が10のケーキ(ピザでもいいです)(単位は無視するとします)があるとします。

そこで、これを3等分すると、その数や値は、「0.3333・・・(以降、無限に続く)」となるのでした。

しかし、これは無限に続く小数となってしまい、これを記録ないし記憶するにしても、紙上であればいくら紙数があっても足りませんし、コンピューター上であれば、メモリー(素子)が足らなくなります。

ここで、分数が威力を発揮するのです。

つまりは、元の数や値を分数の形式(この場合は、「1/3」)で表しておけば、この心配はなくなります。

しかも、例に出した数や値を「1/3」としておけば、これに「3」を掛け合わせた時に、元通りの「10」となることから、計算上発生する誤差を回避できるのです。

最後に、分数とは、紙上であっても、コンピューター上であっても、本来表せない数や値を表すことができる上に、その計算誤差までも回避できるという代物なのでした。