集合(その考え方と応用)③

初めに、集合あるいは集合体について会社を例にとって説明します。

会社には、技術部門や営業部門などの各部署・部門がありますが、これらは単独では成り立たず、これら部署・部門の機能・働きを統合あるいは統括する最上位の存在が必要となります。

この場合、それは経営層であったり、経営上の意思決定機関、つまりは一つの合議体の存在が必要となるのです。

※経営層には、各部署・部門を指揮・命令や監督する機能・働きが必要となりますが、これとは別に、各部署・部門自体には、他の部署・部門との連携・連絡をする機能・働きが必要となります。

ここで、経営層はもともとの'会社'としての集合体に含まれるのでしょうか?。

答えをいえば、経営層は、各部署・部門の最上位にあり、これらを統合あるいは統括するものであり、会社を代表するものです。

したがって、(あくまでも)外向きには、経営層は会社の一部であり、会社を代表する小集合(人間の体になぞらえれば、頭脳)なので、もともとの会社としての集合・集合体には含まれます。

ただし、"会社をひとつの大きな集合・集合体として観る時、その代表となるのが経営層"、ということです。

※人間の体には、頭脳以外にも各臓器や手足がありますよね。(理屈としては、)それと同じで、各臓器や手足が会社の各部署・部門に当たります。

最後に、つまりは、"(なんらかの)集合・集合体には、必ずや、それに含まれる各要素の最上位に当たり、各要素の代表となる(一つの)要素が含まれている、ということになります。

※わたし(筆者個人)は、このことを''形式的優位'と呼んでいます。

※人間の頭脳は、"(あくまでも)人体の一部ですが、人体(という集合・集合体)を代表するもの"、だと考えます。