功利主義とその補足

初めに、'功利主義'とは、人々の快や幸福を最大化させることがよいとする考え方です。

わたしはここから、更に考察を深めていきます。

それは、人々の快や幸福を最大化させると共に、不快や不幸を最小化させるというものです。これは、前者をプラスの面の取り組みとすると、後者はマイナスの面の取り組みとすることができます。

今回とは別の記事『二項対立の原理』でも述べた通りに、プラスの面の取り組みとマイナスの面の取り組みは両者をセットとして、双方を同時に実現ないし達成しなければなりません。

ここで、人間社会では、このプラスの面の取り組みを会社・企業による商業の活動とすると、マイナスの面の取り組みとは、警察や裁判所等による法治ないし治安維持の活動とすることができます。

つまりは、この我々の人間社会とは、この両者を二面性とした仕組みやシステムによって回っている、運営されているということになります。これはコインの裏表の関係のようにも映ります。

したがって、この人間社会では、他者の快や幸福を手助けすることで、お金という対価を得ることができて、その逆に、他者の不快や不幸を招くと、科料や罰金という形でお金を没収される、制裁されるということになっています。

最後に、この人間社会とは、このアメとムチをうまく使い分けることで、我々人間の社会的活動を促していると言えるでしょう。